ジャケ

今日は舞踏家の土方巽さんの誕生日であります。
小生はこの方は舞踏界のPUNXSと思っておる次第であります。

このレコードは、舞踏家の土方巽氏の葬儀に際し、のちに香典返しとして配布されたもので、「限定非売品」とあります。

さすがにこれは自分で入手したものではなく、私がお世話になったフラメンコ舞踏の方が譲ってくださったもの。

19768月、大内田圭弥監督映画『風の景色』撮影時に録音したもので、土方氏が自身の舞踏譜について秋田弁で語っています。

映画ドットコムさんによれば、

「舞踏家土方巽を舞台空間から街中に連れ出し踊る様を記録した文化映画。1976年公開当時、その異形さ故に未完成のまま封印された本作を、大内田圭弥監督が今は亡き土方巽の姿を後生に伝えるべく再編集し、ディレクターズ・カットとして新たに完成させた」

とのこと。

この録音はのちに吉岡剛造氏によって筆耕され、1992年に書肆山田から刊行されました。

ジャケ裏

ライナーノーツらしいものが入っており、著者は澁澤龍彦さん。土方氏の著書である『病める舞姫』の後書きからの抜粋ということだそうです。

1998年にCD化されたので比較入手しやすいでしょうし、ネット時代なのでヨウツベなど探せば聞けるはずです。

また、喪主である夫人による挨拶の手紙には土方氏の著述・談話リストが入っており、「リストに掲載以外で発表されております著述・談話をご存知でございますれば、お手数ながらご一報ください」という一文があります。「故人が生前書いたもの、語ったものをまとめてみたい」から、ということです。

挨拶文


■土方巽(LP慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる1986、アスベスト館出版部)

収録内容

SIDESIDEⅡ 慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる

話者

土方巽